エクステリア工事では砂利を使った工事が注目されています。砂利を敷くことで、メンテナンスが減るなど、多くのメリットが得られるためです。一方で、砂利を使用する際にはデメリットもあります。
この記事では砂利を使うエクステリア工事について、メリット・デメリットの視点を踏まえながら詳しく解説します。
砂利を使用するメリット
エクステリア工事ではレンガやタイルなど、さまざまな素材が活用されています。そのなかで、あえて砂利を使って工事を行うメリットには、いったいどのような点が挙げられるでしょうか。
おしゃれでモダンな外観を実現できる
石の風合いを生かした砂利を使用すると、シンプルでおしゃれな外構を実現できます。砂利にもいろいろな種類があり、無骨な印象のものだけではなく、デザイン性の高い砂利もあるためです。
タイルやレンガなど、ほかの素材とも組み合わせることで、より高級感がアップします。
メンテナンスの手間が減る
砂利は水はけが良いため、駐車場に利用することも可能です。コンクリートやアスファルトの施工よりも安く施工費用を抑えられます。また、メンテナンスの手間が減るというメリットもあります。
砂利を敷き詰めることで雑草の種子が土にまで入り込みにくくなるため、雑草が生えにくくなるのです。砂利の下に、防草シートを敷くことで毎年の草刈りや除草剤の使用も大幅に削減できます。
また、砂利は耐熱性にも優れています。高温化しやすいアスファルトと比較すると、気温の上昇を防ぐ効果もあるため、住まいの外構整備に適している素材です。
コストを抑えられる
砂利は数多くあるエクステリア向けの素材でも安価なものであり、敷地内を広くカバーできます。そのため、限られた予算の中で外構を適切に整備したいと考えている方にピッタリです。
庭をメインに整備し、そのほかの外構部分は砂利で整えることで、限られた予算を整えたい部分に使うこともできます。
和洋のいずれのデザインにもマッチする
レンガやタイルは洋風の住まいにマッチしやすいものです。しかし、砂利の場合は石の色を選ぶことで、和洋のいずれにもマッチします。枯山水のようなデザインに活用する、洋風の庭園の整備にもおすすめです。
デザインしやすい素材のため、雑草が気になる箇所にのみ施工することもできます。
砂利を使用するデメリット
砂利の活用には多くのメリットがあり、費用面でも優れているため多くのエクステリア工事の現場で活用されています。その一方で、砂利にもデメリットはあるため知っておきましょう。
下地整備が必要
砂利を敷くためには、敷地内の地面沈下を防ぐために適切な下地整備が必要です。下地が不十分だと、砂利が沈み込んだり、崩れたりすることがあります。特に駐車場向けに施工する場合は、車両の重さに耐えられる程度の耐荷重性が必要です。
砂利はDIYで施工することもできますが、下地の処理を行っていないとトラブルになる可能性があるため注意してください。
騒音の問題が発生することがある
砂利は踏みしめると音が鳴る素材です。そのため、外構部分の整備では防犯対策の面で優れているものの、頻繁に人や車両の往来がある場合は、周辺に砂利を踏む音が響く可能性があります。
特に夜間の出入りが多い場合には、十分に検討したうえで施工することがおすすめです。
白い砂利は汚れが目立つ
和風の庭園整備にも活用されている白い色の砂利は、泥や汚れが付くと目立ってしまうリスクがあります。白い砂利は経年劣化が発生しやすいため、大量に導入する場合は注意が必要です。タイルのように表面が平面ではないため、ホースなどで汚れを除去しにくいのです。
このように、砂利の活用には知っておきたいデメリットもあります。しっかりと覚えておきましょう。
砂利できれいに庭整備するコツは?
エクステリア工事では砂利を使った庭整備を行うことが多くなっています。砂利は一見すると細やかな石に過ぎませんが、エクステリア工事の際にはデザインを行ったうえで砂利を敷いていくため、完成度の高い庭づくりが可能です。
では、砂利できれいに庭を整備するためには、どのようなコツが必要になるのでしょうか。
下準備を実施しよう
庭に砂利を入れる場合、どこに砂利を敷くのか決める必要があります。砂利は雑草対策に非常に効果的ですが、一度大量の砂利を敷き詰めてしまうと、簡単に移動ができません。
入れたい場所をデザインしたうえで、下準備を実施しましょう。下準備は雑草の除去と、土を整える作業です。雑草が生えたままの状態で砂利を入れると、すぐにまた生えてきてしまいます。
まずはきちんと雑草を除去したうえで専門の道具で転圧作業を行い、丁寧に防草シートを敷いて砂利入れを行います。
砂利の特徴を知っておこう
エクステリア工事を専門業者に依頼する場合、さまざまな種類の砂利を取り入れられます。たとえば、砂利には以下のような種類が挙げられます。
・白玉砂利
和風庭園などで活躍している白玉砂利は、石灰石を原料としている砂利です。丸みがあり、美しい印象の庭づくりに役立ちます。しかし、真っ白な分、泥などの汚れが付着すると目立つため、広範囲に白玉砂利を入れる場合には注意が必要です。
・赤玉砂利
レンガのような色味が特徴の赤玉砂利は、和洋のいずれにもマッチしやすい砂利です。赤褐色の色合いをしているため、外壁色との相性も良く、植栽付近を整備する際にも活用されています。
・青玉砂利
緑がかった砂利は青玉砂利と呼ばれており、砂利の中に混ぜたり、植栽や庭をコーディネートしたりする際などにおすすめです。翡翠のような美しい色をしているため、活用用途を考えながら導入しましょう。
・砕石
シンプルな砂利を使った施工をする場合、砕石を使うことがおすすめです。2級品と呼ばれるものの場合、大きさはバラバラですが低コストで導入ができます。水はけがよいため、外構部分のちょっとした整備や駐車場への導入もおすすめです。広範囲を砂利で整える際にも活用されています。
このように、砂利はいろいろな種類が販売されています。使用用途やエクステリアのデザインによって使い分けをしながら導入をじっくりと検討しましょう。
まとめ
この記事では、エクステリア工事で砂利を使うメリットについて、デメリットの視点も加えながら詳しく解説を行いました。砂利はさまざまな場所に敷き詰めることができ、非常に便利な素材です。種類によっては安価で販売されているため、賢く活用してみましょう。