「外部からの視線が気になる」
「周囲を気にせず気楽に暮らしたい」
そのような思いを実現してくれるのが塀の施工です。
今回の記事ではエクステリア工事で塀を施工する際のヒントを詳しく解説します。
住まいに目隠しをプラスするアイデアをご紹介しますので、ぜひご一読ください。
住まいに目隠しを|塀の施工はなぜおすすめ?
皆さんは住まいを囲んでくれる「塀」を見たことはありますか。
昭和の施工には多く見かけた塀ですが、近年ではフェンスに置き換わるような形で減少傾向にあります。
エクステリア工事へのご要望もフェンスを好まれる傾向がありますが、なぜ今改めて塀にも注目が集まっているのでしょうか。
塀は閉塞感が強く、ごつごつとしたコンクリート施工のイメージが強かったですが、近年ではレンガ調や意匠性に優れているものなどが登場しており、エクステリア工事にもふさわしいようなデザインが増加しているのです。
学校や工場を囲むようなブロック塀ばかりでは、無くなってきているのですよ。
塀のメリットを再考しよう
私たちの暮らしにはフェンスの設置が好まれる傾向がありますが、その理由はフェンスの「自由度」の高さが挙げられます。
フェンスは色やデザイン、目隠しの大きさなどを選べるため、デザインの自由度の幅が広いのです。
目隠し機能は持たせず、ペットの飛び出し防止を目的にシンプルなフェンスを設置しているご家庭もあります。
目隠ししつつ、ウッドデッキなどのデザインと歩調を合わせるために木目調の樹脂製フェンスを好む方も多いでしょう。
このようにフェンスの方が目隠し機能はもちろんのこと、施工主の方のお好みに合わせたものが施工しやすいため、人気が安定しています。
しかし、ここで塀のメリットを今一度再考してみましょう。
塀は住まいをすっぽりと囲むことができ、その奥の住まいが周囲の視線にさらされません。
在宅ワークに集中したい方、お子様や介護を開放的に楽しみたい方、周囲もプライバシーを保護する施工を強化しており、周辺のデザインにマッチングさせたい方にもおすすめです。
高級住宅街の場合はフェンスよりも塀を好む傾向があり、プライバシーの保護を強化する傾向が強まっています。
防犯性のメリットはどちらに軍配?
塀の施工をご検討される方の多くは、防犯性を高めたいというご要望もお持ちです。
では、防犯性は塀とフェンスのどちらに軍配が上がるでしょうか。
答えは、どちらにもメリットがあります。
塀は完全に周囲を覆うことができるので、その奥の住まいの環境が見えません。
侵入するためには塀を突破する必要があり、わざわざ時間と労力をかけて侵入するか、と考える避ける傾向があります。
一方のフェンスは、目隠し機能を持ちつつ、高さを低く施工することがあります。
これは圧迫感を生じさせないテクニックの1つですが、フェンスは脚をかけやすく突破されやすいという傾向があります。
しかし、目隠しの効果が高いフェンスの場合には網目などの形状が少ないため、塀と同等の機能を持たせることができます。
塀もフェンスも、それでも突破されることがあるため、防犯性を高めるためにはいずれの施工であっても「防犯カメラ」や「人感センサーライト」の設置などを検討することがおすすめです。
塀もフェンスも、まったく囲いを設けない「オープン外構」の状態よりは侵入への意欲を低下させる機能があります。
オープン外構は後悔が多い?エクステリア工事を考えよう
新築や中古住宅の購入時には内装をメインに整備する方が多いですが、長く暮らしていくと外構部分もてこ入れを行いたくなります。
庭をさらにきれいにしたい、高齢化を見据えてスロープやポーチを整備したい…などエクステリア工事を行いたいと考える人も増加します。
いろいろな要望を受けるエクステリア工事ですが、そのなかには「オープン外構」を後悔される方も多くなっています。
では、なぜオープン外構を後悔する人は多いのでしょうか。
オープン外構の最大のメリットは「開放感」ですが、この開放感がアダとなってしまうことがあるのです。
例えば、家族構成の変化や成長により、外構部分にプライバシー意識を向ける方が増加しています。
当初はご夫婦ふたりで暮らしていた、あるいはお子様が小さかったご家庭も、お子様の成長によっては下着や体操服類などを外に干す機会が増加します。
すると、「この家に誰が住んでいるのか」特定されやすくなってしまうのです。
こうした家族の意識の変化から、オープン外構に後悔を持つ方が多くなり、エクステリア工事で塀やフェンスで目隠しをしたい、と考える方が多くなっています。
加えて、オープン外構は周辺環境の変化によっては車両のトラブルも増加します。
敷地内を通過されて草木が荒らされる、車両が敷地内に飛び込んできてしまうご自宅もあります。
オープン外構から変更される方のなかには、何度も事故を経験するケースもあるのです。
住まいの内装とは異なり、エクステリア工事はリフォームしやすく引っ越しをする必要もありません。
外構部分に不満を感じたら、お早めに改善することがおすすめです。
境界線をハッキリと設けることで、トラブルを減らせます。
塀とフェンスの費用はどちらがお得?
では、オープン外構からの改善を目指して施工する場合、塀とフェンスはどちらの方が費用はお得なのでしょうか。
実は、シンプルな傾向の多い塀は、フェンスよりもお安くなる傾向があります。
これには基礎工事の有無が関係しているからです。
ブロック塀は鉄筋コンクリートの基礎工事をそのまま生かして塀にすることができますが、フェンスは基礎工事を行ったうえでさらに施工を行う必要があります。
完全に住まいを囲いこむことができる塀は、フェンスよりも施工費用が高そうに見えますが、実は工事内容が異なるのです。
しかし、近年は安価なフェンスも多いほか、高級な塀も登場しています。
費用については製品によってばらつきも多いため、気になる製品をいくつか塀とフェンスの隔たり無くピックアップし、見積もりを取得されることがおすすめです。
まとめ
この記事では、住まいに目隠しをプラスする工事として、塀の設置やフェンスについて中心に詳しく解説を行いました。
塀とフェンスにはそれぞれの魅力があり、施工には一長一短があります。
エクステリア工事でお悩みの際には、まずはどのような施工を希望するかおおよそでも良いのでイメージし、予算を決めたうえでお気軽にご相談ください。
素敵な施工のヒントをアドバイスいたします。