庭まわりの工事は一般的に、植木屋・造園会社・ガーデンプランナーに依頼しますが、この3つの業者はどこに違いがあるのでしょうか？
まず植木屋は。庭木や植栽の剪定や伐採、植え込み、薬剤散布など樹木中心の仕事を得意としています。
造園会社と植木屋の大きな違いはありませんが、土木工事など大がかりな工事が発生する場合は、造園会社に頼むケースが多いです。
つまり庭のトータルプロデュースを請け負うのが造園会社になります。
ガーデンプランナーは、庭の設計を主として、樹木の剪定や伐採にこだわらずに、庭をコンセプトのあるトータルデザインにすることが得意です。
樹木を整備するのは植木屋、庭を大きく改造する場合は造園会社、エクステリア含め庭園設計が必要な場合はガーデンプランナーになります。
優良業者と出会うために
造園工事を任せる時に、どういう基準で業者を選んでいますか？
ご近所の植木屋や造園会社、知り合いから紹介された業者、でももっと安くて腕の良い業者を探してみませんか？
優良業者の選び方について詳しく解説していきます。
造園業者の正しい選び方
会社の信頼性をチェックするポイントは、料金体系が明瞭かどうかです。
さらに見積書に不明点がない、また追加費用がかからないことが大前提となります。
下見・現地調査をしてもらう時に、見積りの説明を受けると思いますが、その時に業者の態度や口調もチェックしておきましょう。
飛び込み営業や強引な勧誘をしていない業者かどうかでも、見分けることができます。
設立年数や施工実績もチェックしましょう、技能士資格を持っている庭師がいるかどうかも重要です。
会社のウェブサイトをチェックして、施工実績の写真がある場合は参考になるでしょう。
和風庭園を依頼したいのに、洋風のガーデン風の庭をメインにしている会社だとミスマッチになってしまいます。
口コミをチェックする
インターネットで口コミを探す場合、ホームページや企業情報に掲載されている口コミであったり、造園業者の比較サイトでも地域で口コミを探すことができます。
都
道府県別にリスト化されているので、地方の造園会社も見つかるでしょう。
造園会社に載っている口コミも参考にできますし、実際に施工してもらった知人などがいる場合は参考に話を聞いてもよいです。
工事はしっかりしていても、完成後のアフターフォローがズサンな業者もいますので注意しましょう。
外構や庭など造園の費用相場は？
造園の料金は幅が広いので、いくらかかるのか検討がつきませんよね？
どのようの庭を望んでいるのかでも変動しますが、まず一般住宅における造園工事の費用相場を解説します。
庭やガーデニングを業者に頼む場合は、ざっくりと「数万～100万円」が平均的なゾーンといえます。
さらに造園工事の種別に分けて費用相場を見ていきましょう。
庭木の剪定を依頼する場合
庭木の剪定だけを依頼する場合は「50万円以下」が目安ですが、庭木には「低木」「中木」「高木」と大きさで料金が変わるのが一般的です。
樹種や木のボリュームによっても料金が変わりますが、料金は分かりやすいので庭木の剪定を1本だけ頼む際に便利です。
・低木（3m未満）は、約1,000円程度～約5,000円程度／本
・中木（3～5m未満）は、約4,500円程度～約9,000円程度／本
・高木（5～7m未満）は、約9,000円程度～約17,000円程度／本
・植え込みや生垣の剪定は、1平方メートルあたり「500円程度～1,000円程度」
・新しく生垣などを植える場合は、1平方メートルあたり「15,000円程度～20,000円程度」
造園工事を依頼する場合
庭木の剪定だけではなく、砂利を敷いたり、フェンスや花壇を作るなど庭全体の空間を作る場合です。
簡単な造園工事ですと「50～100万円」が相場となります。
他に料金に反映する要素としては、造園工事に使用する材料費であったり、職人やスタッフが何人来るかなどによっても変動します。
職人1人につき1日18,000円程度～30,000円ほどが相場で、1時間あたり2,000円程度～3,000円程度、地方に行くと安くなっていきます。
日当制や時給制の場合は、作業が終わらない場合などトラブルにならないように注意してください。
造園・エクステリア外構工事を依頼する場合
外構も含めたエクステリア工事の費用相場は、およそ「100万円程度～300万円程度」です。
外構やエクステリア工事でよくある内容は、玄関アプローチを作ってアスファルト工事をしたり、アルミカーポートを作るケースです。
アルミカーポートを作り、車3台分の駐車スペース確保、土間コンクリートを敷き詰める工事の費用は約100万円程度になります。
車が乗り上げる部分だけコンクリートにして、その他を砂利にするなど工夫すれば総額から1割程度安くなるでしょう。
フェンス工事費用
お隣との境界をはっきりさせるための工事を境界工事といいますが、目隠し目的で背の高いフェンスを設置した場合は「5万円／m」が目安です。
境界に植物を植える場合は、「植栽工事」といいますが、植栽工事はリビングから草木を眺められる魅力がありますが、セキュリティの役割もあります。
簡単な植栽工事の費用については囲にもよりますが「約30万円」が相場となります。
物置の設置は小さくても15万円以上を想定しておきましょう。
新築外構では、自転車置き場を忘れがちなので、ぜひ設計に追加しておきましょう。
造園エクステリア工事は優先事項をハッキリさせましょう
造園やエクステリア工事もやりたいことが増えてしまい、どこにお金をかければよいのか「こだわり」がブレてしまいますので、まず妥協できないものを優先していくことが大事です。
見積り依頼をして高くなってしまった場合でも、費用を抑えられるところ、安い材料に置き換えるなど、減額案を業者と十分に話し合ってください。
予算が決まっている場合は、最初に業者に伝えておくのも良いかと思います。
予算に応じた要望を実現するために、適切なプランニングと提案をしてくれる、お客様ファーストの業者が望ましいです。
庭は長期的にランニングコストもかかりますし、妥協できない所ですから、後悔しないように入念に検討する必要があります。