新築住宅を建てる際には、庭などの外構プランも同時に考える必要があります。
お庭のデザインは敷地全体の雰囲気を演出する家の顔とも言える重要な部分のため、しっかりと計画を立てたいと思う方も多いでしょう。
今回は、外構工事で庭づくりをする際のポイントや、便利な設備についてご紹介します。
外構工事で庭を作る際のポイント
テーマ・コンセプトを決める 庭づくりを計画する際、まずはコンセプトを明確にすることが重要です。
コンセプトによって選ぶ床材や植栽など、外構工事の内容が変わってきます。
・洋風
・和風
・和モダン
・スタイリッシュ
・ナチュラル など
多様なコンセプトがあるため、理想のお庭の雰囲気を決めましょう。
エクステリアは建物の雰囲気に合わせることで、住宅全体の統一感を演出できます。
現場と周辺の環境を確認する
コンセプトも大切ですが、敷地の条件に合っているかどうかも重要です。
植物は日当たりや水はけなどの条件に適したものでないと育ちに影響が出ます。
また、周辺の街並みに調和するデザインも大切です。
希望のコンセプトが固まったら、外構工事業者と打ち合わせを重ねて敷地に合ったプランを立てるとよいでしょう。
外構工事業者は希望を取り入れつつ敷地に合うプランを考えてくれるので、理想のお庭を伝えておくのがおすすめです。
家族の将来計画を考える
庭のデザインと同時に家族の将来計画も考えておくとよいでしょう。
子どもが遊べる庭にする、将来のためにバリアフリーにしておくなど、将来を見据えて外構を作っておくと、後々のリフォームが不要になります。
管理とメンテナンスについて考える
庭づくりでは管理の手間も重要です。普段忙しく庭を手入れする時間がない場合、植物が多すぎると負担になります。
また、落葉する木があると落ち葉の季節に掃除が大変です。
常緑樹を選ぶ、雑草対策をするなど、管理しやすい庭が大切です。
予算の見積もりを考える
一般的に外構工事の予算は住宅建築費用の1割程度が適当とされています。
使用する素材を工夫するなど、外構工事業者と相談しながら決めていきましょう。
庭にあると便利に活用できる設備
お庭を快適に使うためには、立水栓や屋外コンセント、屋外照明があると便利です。
後から設置するよりも最初に導入した方が工事が簡単で費用も抑えられるので、事前に必要な設備をしっかりと考えましょう。
立水栓
庭木への水やりや洗車、駐車場やアプローチの床掃除に水を使うとき、立水栓があると便利です。
立水栓は地上に立ち上がっているタイプの水栓です。
一方、地面に埋まっているタイプの水栓を散水栓といいます。
散水栓でも水は問題なく使えます。
しかし中に虫や落ち葉が入ったり、砂利が詰まって閉まりにくかったり、開閉時に手が汚れたりと、不便な面も多くあります。
外構工事で庭に水道を設置する場合は立水栓の方が便利に使えるでしょう。
屋外コンセント
屋外コンセントは車の掃除やDIYで電気製品を使いたいとき、庭でバーベキューをするときなどに便利です。
屋外コンセントは分電盤から電源を配線する必要があるため、新築の場合は建築業者に希望を伝えておきましょう。
屋外照明
外構工事は夜のことを考慮しないと失敗しやすくなります。
暗くなると玄関アプローチの出入りが不便になるだけでなく、暗い庭は防犯面でも不安です。
屋外照明は夜でも庭の見通しが良くなるように設置することがポイントです。
また、裏口や不審者が隠れやすい場所にはセンサーライトを設置するとよいでしょう。
外構工事の計画段階であれば配線も楽になり、コストも抑えられますので、なるべく追加工事にならないようにしましょう。
庭の外構工事で主に使われる素材
庭づくりでは素材選びも重要です。
ここでは、特によく使われる外構工事の素材をご紹介します。
タイル
タイルは高級感があり、耐久性の高い床材です。
色やサイズのバリエーションも豊富なので、理想のデザインを実現しやすい素材の一つです。
主に玄関アプローチに使われることが多いですが、庭ではテラスの素材としてもよく使われます。
レンガ
レンガは洋風建築やナチュラルな雰囲気にぴったりの素材で、耐久性が高いのも特徴です。
時間と共に味わいが出てきて、植栽との相性も良く、花壇などでも活用できます。
天然石
天然石は薄く切り出した天然の石を敷き詰めて作る床材です。石の種類によってさまざまな雰囲気を演出できます。
レンガよりも費用は高めですが、その分高級感があります。
それぞれの石の表情の違いを楽しめるのも、天然素材ならではのメリットです。
コンクリート
コンクリートは砂、砂利、水などをセメントで固めたもので、明るいグレーのシンプルな見た目が特徴です。
スタイリッシュな雰囲気の外構工事におすすめです。
耐久性が高く、お手入れが簡単な点が大きなメリットといえます。
庭をコンクリートで仕上げる場合、目地部分にレンガや芝生を敷き詰めることで、無機質な印象を自然な雰囲気に変えられます。
砂利
砂利は手頃な価格で施工できる素材です。
石の色はさまざまで、黒系の石は和モダンな雰囲気に、赤や白などは洋風の雰囲気にマッチします。
また、砂利は防犯効果が高く、侵入経路になりそうな場所に敷くことで、不審者に狙われにくいエクステリアにすることができます。
植栽
植栽は庭を彩るアイテムです。 植物によって庭の雰囲気が大きく変わるため、テーマに合った植物を選び、お手入れの手間も考慮して選ぶとよいでしょう。
また、植栽の配置は見通しを良くしつつ、適度に目隠しができるようにすることがポイントです。
庭づくりへの成功は外構工事業者との相談が大切
住宅の庭づくりのポイントや便利な設備についてご紹介しました。
限られた敷地で理想の庭を作るためには、外構工事業者と打ち合わせを重ね、相談しながらプランを練っていくことが成功の秘訣です。
エクステリアの工事を計画している場合は、まず業者に気軽に問い合わせてみることをおすすめします。