ーエクステリア費用相場のリアル:内訳・単価・節約のコツを完全解説ー
エクステリアの費用相場の全体像
外構工事の費用は、敷地条件と希望する仕様によって幅が出ますが、戸建ての新築一式で80〜250万円、部分リフォームなら10〜100万円がひとつの目安です。まずは「必須の機能」と「雰囲気を高める装飾」を分けて考えると、予算のブレが抑えられます。
新築同時と後付けで変わる
新築時に外構を同時発注すると、重機搬入や残土処分をまとめられ、配管・電気の先行手配でムダが減ります。後付けは工程調整のコストが上がる反面、暮らし方が固まってから投資できるメリットがあり、優先順位をつけて段階施工を選ぶ方に向いています。
費用配分の考え方
全体予算の配分は、駐車・アプローチ40%、門まわり20〜25%、庭と植栽25%、照明・電気・その他10〜15%がバランスの良い目安です。宅配ボックスやEV充電の配線など「後から付けやすいもの」は見送り、排水や下地、勾配など「やり直しにくいもの」へ先に配分しましょう。
工事別の費用相場(目安)
外構費は「数量×単価+搬入・養生・残土」などの付帯費で決まります。以下は一般的な住宅規模を想定した概算の幅です。現場条件や商品グレードで上下する点はご留意ください。
門まわり(門柱・ポスト・表札・インターホン)
シンプルな機能門柱は5〜15万円。塗り壁門柱+宅配ボックス一体で20〜40万円、タイル仕上げや笠木付きで30万円超も珍しくありません。表札・照明のグレードで印象も価格も変わります。
アプローチ(玄関までの動線)
コンクリート土間+刷毛引きで1㎡あたり6,000〜12,000円、斫りや目地・洗い出しで+α。大判タイルは1㎡あたり15,000〜30,000円前後、乱形石は材工で1㎡20,000〜40,000円程度が目安です。
駐車場・カーポート
普通車1台の土間コンクリートは15〜35万円、2台分で30〜70万円程度。カーポートは片支持の一般グレードで20〜40万円、耐積雪・ワイドタイプやフラット屋根の意匠型で50〜100万円超になることもあります。
フェンス・目隠し
アルミ縦格子やメッシュ等の一般型は1mあたり6,000〜15,000円、木調アルミや目隠し率の高い製品は1m15,000〜35,000円。ブロック塀の新設は安全基準に伴う鉄筋・控え壁が必要で、1段あたりの材工単価に加え基礎費が別途かかります。
ウッドデッキ・テラス
樹脂デッキは1㎡あたり25,000〜60,000円、ステップや幕板追加で変動。テラス屋根は間口2.7m×出幅1.5mクラスで10〜25万円、サイドパネルや日除けスクリーンを足すと+5〜10万円程度です。天然木デッキは材質により初期費用が上振れ、維持費も考慮が必要です。
植栽・芝・防草
シンボルツリーは植木・客土・支柱込みで2〜8万円。生垣は樹種や本数で差が出ます。高麗芝は1㎡1,500〜3,500円、人工芝は1㎡5,000〜12,000円。雑草対策は砕石・防草シートで1㎡2,000〜4,000円が目安です。
照明・電気・インターホン延長
ポール灯や足元灯は器具1台あたり1.5〜4万円、配線・タイマー・トランスで+数万円。門柱から玄関までの電源延長や分岐は距離に応じて追加になります。後付けより先行配管の方が総額を抑えやすいです。
既存物の解体・残土・造成
古いブロック塀の解体・処分や土間撤去は数量に比例。残土は「出るだけ費用」がかかる代表格で、掘削前に発生量と搬出経路を確認しておくと予算ブレを抑えられます。高低差がある敷地では土留め・排水でまとまった費用が必要です。
面積と素材で見る単価の目安
単価は㎡・m・台数など計測単位で示されます。面積が広いほど単価が下がる “スケールメリット” が効く一方、細かな納まりや複雑なカットが多いと歩掛が増えて高くなります。
舗装系(コンクリ・タイル・石)
・土間コンクリート:1㎡6,000〜12,000円(厚み・メッシュ・目地で増減)
・洗い出し・スタンプ:1㎡10,000〜20,000円
・タイル:1㎡15,000〜30,000円(下地調整・勾配・端部役物がコスト要因)
・乱形石:1㎡20,000〜40,000円(石種と貼り手間で差)
金物系(門扉・フェンス・カーポート)
・門扉:本体+柱・基礎で10〜30万円前後
・フェンス:1m6,000〜35,000円(高さ・目隠し率・木調で上振れ)
・カーポート:20〜100万円(耐風・耐雪・デザインで差)
木・樹脂デッキ
・樹脂デッキ:1㎡25,000〜60,000円(束石・幕板・ステップで増)
・天然木:樹種により初期費用+メンテ費。防腐・再塗装のランニングも見込みます。
見積書の見方と適正価格の見極め
見積は「数量根拠」「仕様の明確化」「含まれる工事」の3点を押さえます。曖昧さが残ると、追加工事で総額が膨らむ原因になります。単価だけでなく、施工手順や保証、養生・清掃まで含めた“総合価値”で比較しましょう。
ここをチェック
・数量が㎡・m・台数で具体的か
・土間厚み、配筋、下地処理、勾配・排水の記載があるか
・残土処分、重機回送、近隣養生が含まれるか
・器具・部材の型番、色、メーカーが明記されているか
・写真や図面で納まりが確認できるか
減額しやすい項目/減らしてはいけない項目
意匠的な化粧材や高機能オプションは後付け可能なため減額候補です。一方で、基礎・下地・配筋・排水・勾配・電気配管は品質と安全に直結し、やり直し費が大きいため削らないのが鉄則です。
価格が上下する要因と、賢いタイミング
資材市況や物流、為替で金物価格が動きます。繁忙期(3〜5月、9〜11月)は職人の手配が取りづらく、工期と費用が上振れしがちです。余裕があれば準繁忙期外に着工し、段階施工で負担を分散すると総額を抑えやすくなります。
補助制度・減税の活用
地域の景観・防災・バリアフリー関連で助成が出る場合があります。門塀の安全化や段差解消、断熱・省エネに資する改修などは対象となる可能性があり、要件や締切を事前に確認しましょう。
工期短縮と段階施工
先に土間・排水・電源など“基盤”を固め、後から門扉や植栽、照明の追加を行うと、暮らしに合わせてムダなく投資できます。図面段階で将来の配線・配管を仕込んでおくと、追加工事の穴掘りや斫りが減り費用効率が上がります。
具体的な予算組みの例
総額150万円の例では、駐車・アプローチ60万円、門まわり35万円、庭・植栽40万円、照明・電気15万円。ここから意匠タイルを洗い出しに変更して−10万円、フェンスは目隠し率を段階的にして−8万円、といった調整で着地させます。逆に雨の多い地域ならテラス屋根を優先配置し、植栽は後日追加にするなど、住環境に応じて配分を最適化しましょう。
まとめ:相場を味方に、ムダなく賢く
エクステリアの費用相場は“広さ×素材×納まり”で決まります。相場帯・単価の感覚を持ち、数量根拠と仕様を明確にすることで、見積比較の精度が高まり、後からの追加費用を抑えられます。まずは必須の機能から着手し、装飾は段階的に。適切なタイミングと計画で、コストを抑えつつ満足度の高い外構を実現しましょう。
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