住まいは経年劣化するものですが、エクステリア部分についても同様です。
エクステリアと言えば、塀や門戸などが挙げられますが、駐車場や物置なども経年劣化と共に色が剥げてしまったり塗装にひび割れが入ったりすることがあります。
そこで、この記事ではエクステリア工事における塗装について紹介します。
エクステリア工事の概要とは
よく耳にするエクステリア工事とは、そもそもどんな工事内容を指すのでしょうか。
エクステリア工事とは簡潔に言えば「外構工事」です。
住まいの外側に位置する部分の工事全般を指しており、庭やポーチの整備、門や門扉などの設置などもエクステリア工事に該当します。
室内の内装がインテリア、室外の外装をエクステリアと捉えても良いでしょう。
エクステリア工事はシンプルなコンクリート工事や駐車場の設置もありますが、近年は庭整備を主体とするデザイン性の高い工事が人気となっており、ウッドデッキメインのおしゃれで家族が過ごしやすいデザインに人気が集中しています。
エクステリア工事における塗装の役割とは
エクステリア工事の種類は多岐に渡っていますが、塗装の役割とは一体何でしょうか。
住宅の外側にあたる外壁は、現在ほとんどの外壁材に対して塗装が行われています。
この塗装を外壁塗装と呼んでいます。
外壁塗装は外壁部分をカラフルに彩るだけではなく、外壁を塗装の優れた機能性により「コーティング」する機能を有しています。
現在一般的に主流となっている外壁材はサイディング材が多く、窯業系や金属系のサイディングがメインとされています。
こうした外壁材は基本的に塗装が必要となっており、外壁材の設置が施工された後に、塗装の職人によって美しく仕上げられています。
エクステリア工事における塗装はこの他にもウッドデッキや柵などにも行われます。
特にウッドデッキは雨を受け止めてしまうために塗装が大切です。
特に木材は雨に打たれると腐食しやすいので、塗装の技術によって保護をする必要があります。
腐食を防ぐためにも外壁と同様に塗装を実施し、定期的にメンテナンスを行うことで美しい状態を保つことができます。
塗装は長持ちをする秘訣?
エクステリア工事において塗装が施されることがありますが、外構に設置する部分の塗装に関しては平均耐用年数が10年前後とされています。
外壁塗装全般と同様で塗料の耐用年数によって、塗装が剥げる、落ちるなどの現象が発生するのです。
ここまで聞くと、エクステリア工事における塗装は要らないと感じてしまうかもしれませんが、塗装は先に触れたようにウッドデッキをはじめとする大切な外構部分の設備を守る役割があります。
つまり、塗装を定期的にメンテナンスすることで設備本体を守る役割があるのです。
設備本体の方が塗装費用よりも高額ですから、長く維持をするためには塗装による維持の方が費用を抑えることができるのです。
塀には塗装は不要?必要?
エクステリア工事においては塀の設置やメンテナンスも行われていますが、ブロック塀を眺めていると塗装がされていないものも多いですよね。
では塀に塗装は不要なのでしょうか、それとも必要なのでしょうか。
日本の多くのご家庭で使われている塀は、コンクリートを主体としたものが主流です。
コンクリートは大変頑丈ですが、透明な質感のある塗料を施工することで長く持たせることができます。
また、塗料の意外な役割なのですがコケやカビなどの外構部分によくある汚れから塀の本体を守る効果もあります。
コンクリートは剥き出しの状態よりも塗装を行った方が綺麗に維持できるのです。
外壁塗装のリフォームは必要?ベストシーズンは?
エクステリア工事における塗装の重要性について語ってきましたが、住まいの外側において最も広範囲に塗装が実施されるのは「外壁」です。
では、外壁に実施する塗装についてリフォームは必要なのでしょうか。
外壁塗装のリフォームは、ズバリ「必要」です。
外壁塗装は外壁だけではなく、その内側にある断熱材などを守る役割も果たしています。
つまり、外装だけではなく、内装につながる部分も保護をしているのです。
しかし、外壁塗装にも耐用年数はあるので、基本的に塗装後10年程度を過ぎるとメンテナンスを経てリフォーム(塗り替え)が望ましいでしょう。
外壁塗装にはベストシーズンがある
外壁部分の塗装が汚れてきたり、剥がれてきたりする現象を見つけたら早速リフォームを検討しましょう。
外壁塗装にはベストシーズンがあります。
塗装に関しては外壁以外にも言えるのですが、春と秋がベストシーズンなのです。
ではどうして外壁塗装にはこうしたおすすめの時期があるのでしょうか。
そこには塗装の乾きなどの施工事情が挙げられます。
外壁塗装は塗料を使って外壁を塗る施工です。
塗料は液状であり、塗装後は十分に乾かす必要があります。
春は空気が全国的に乾燥しており、晴れた日も多いため施工のベストシーズンです。
新築やリフォームも春の仕上がりが多く、塗装業者も忙しい時期ですね。
初夏まではおすすめですが、梅雨時期は塗装の乾きに時間を要することが多いため、施工管理に長けている業者がおすすめです。
では、塗料が乾きやすい夏はどうなのでしょうか。
夏は塗装業者の負担が大きく、施工を避ける場合すらあります。
熱中症になってしまう可能性があるからです。
また、リフォームの場合は塗装の関係上エアコンが使えなくなる日があります。
真夏に塗装を依頼したばかりにクーラーが使えないのにはつらいですよね。
つまり、もちろん真夏であっても聞こう次第で塗装が可能ですが、ベストシーズンである次に迎える秋まで待つこともおすすめです。
秋は食欲の秋、に加えて塗装の秋です。春と同様に空気が乾燥しやすく作業しやすい晴天の日が続きやすいのも特徴の1つです。
台風シーズンである9月期を避けた時期は塗装業者も忙しくなるので、早めに予約しましょう。
最後にご紹介をするのが冬です。
冬はエリアによっては降雪が続くため塗装ができません。
積雪は無くても雨が多い時期のため、急ぎの塗装がある場合には業者と入念に相談をするようにしましょう。
まとめ
今回はエクステリア工事における塗装分野について、ベストシーズンなどの観点から詳しく解説を行いました。
塗装は薄いコーティングに過ぎないように感じますが、屋内に放置したままになる設備に関しては塗装をすることで長持ちをさせる効果があります。
塗膜が剥がれたり、ひび割れが入っていたりと劣化に気付いたら、早めにリフォームを検討しましょう。