エクステリア工事を行うときに、重要なポイントの1つに「床材選び」があげられます。床材の種類や特徴によって、見た目や機能性、メンテナンス性などが大きく変わるため、施工時には慎重な判断が必要です。そこで、この記事ではエクステリア工事で知っておきたい床材選びについて、種類や特徴を詳しく紹介します。
エクステリア工事で使われる床材の種類とは
住まいを美しく維持するためには、内装だけではなく外構部分にもこだわりたいですよね。エクステリア工事ではアプローチなどの玄関まわり、バリアフリー・リフォーム、ガーデニング施工など、さまざまな種類があります。特に床材は、どの工事においても重要な部分であり、各工事でこだわって素材を選ぶ必要があります。
では、エクステリア工事では具体的にどのような床材が選択できるでしょうか。
エクステリア床材は3種類
エクステリア工事に使用されている床材は、大きく分けて以下3つの種類があります。
・砂利などの天然素材
まずは、砂利などの天然素材です。天然素材ながら強固な素材として知られている砂利は、ガーデニングや駐車場、勝手口付近の防犯対策などにも活用されています。低価格で利便性も高く、安定した人気がある床材です。
・人工素材
エクステリア工事ではガーデニングなどの施工も可能ですが、場合によっては人工芝が活用されることもあります。また、施工時には床面に防草シートを使うことも多く、雑草対策には人工素材が床材として使われる場合も。タイルなどおしゃれなデザインに加工しているものも床材として使用されています。
・コンクリートやアスファルト
駐車場などの外構整備のときには、コンクリートやアスファルトといった床材が使われることもあります。タイルなどと比較するとデザイン性は劣りますが、防水性や耐久性があるため、駐車場などの広範囲スペースの整備に使われることが多いです。
エクステリア工事で知っておきたい床材の選び方
用途
床材は、使用用途によって適した種類が異なります。
たとえば、車を駐車する場所には、耐久性や耐水性に優れた床材がおすすめです。一般的にはコンクリートやアスファルト、砂利が使用されますが、駐車スペースにもこだわったデザインを取り入れたい場合には、タイルやレンガなどで施工工事することも可能です。
また、高齢者世帯なため滑りやすい床材を避けたい場合は、つるつるとしたタイルなどの素材を避けましょう。人が歩く動線部分は。滑りにくいコンクリートや砂利などの素材を選択します。
デザイン
庭は住まいの顔となる部分なので、統一感のあるデザインに仕上げることがおすすめです。そのため、床材を選ぶときにも、デザイン性にも着目しましょう。
たとえば、床材で広く使用されているアスファルトは、色が黒っぽく、つややかな仕上がりになるため、和風やウッドテイストなスタイルのデザインにあわせにくい素材です。慎重に全体のデザインから判断して、床材を選ぶようにしましょう。
コスト
床材の種類によって、価格は大きく異なります。予算に合わせて選ぶことも大切です。エクステリア工事の専門家にアドバイスをもらいながら、予算に合わせた素敵な床材を選択してみましょう。
こんなときはエクステリア工事で床材の変更がおすすめ!
こだわりの大切な家も古くなると、年々使いにくいと感じることもあると思います。
そのため家族の年齢や構成の変化によって、床材のリフォームを検討する方も少なくありません。では、エクステリア工事で床材の変更がおすすめされるケースとは、一体どのようなときでしょうか。
玄関周りが暗いとき
季節や時期によって通勤・通学に変化があると、夜に家族の方が帰宅することも増えますよね。帰宅するときには玄関周りが真っ暗で、怖いと感じる場合もあるでしょう。
その場合は、床材のリフォームも含めてエクステリア工事がおすすめです。
サーチライトの追加も検討できますが、ライトだけでは暗さが案外減らない場合もあります。玄関周りの床材を、白や明るいグレーなどに変更してみましょう。明るい色合いの床材は、ライトとの相性も良く、夜も明るい印象になります。
高齢化によって不安を感じやすくなったら
杖を使う生活になったり、車いすを使う機会が増えたりしたときは、思いきって床のリフォームを検討しましょう。
たとえば、玄関やリビングなどにスロープを設けることで、簡単に出入りができるようになります。その場合はタイルを使うのではなく、滑りにくい床材を選択することが重要です。
雨や雪にも強い床材はコンクリートが良いですが、砂利は足元が不安定になりにくいため、足腰に不安がある場合はできるだけ避けると良いです。
雑草に悩んだら
せっかく広く作った庭も、雑草の管理に追われている場合にはストレスになってしまいますよね。その場合は、人工芝などの床材を選ぶのがおすすめ。
土の状態だった庭を、人工芝に変えることで、子どももペットも過ごしやすくなります。
また人工芝は防草シートとセットで施工するため、雑草対策にも非常に有効です。効率良く防草しながら、庭を活かしてみましょう。
タイルテラスを上手に目立たせたい場合
近年ウッドデッキやタイルテラスといった、住まいを敷地外へと拡張させるような施工・リフォームに人気が集まっています。エクステリア工事ではウッドデッキやタイルテラスのような施工工事も可能です。
タイルテラスの場合、同系色の床材を上手に組み合わせることで、広々とした優雅なデザインに変わります。玄関部分や外壁との色の相性も確認しながら、エクステリア工事で美しく仕上げましょう。
エクステリア工事に悩んだらまずはご相談を
エクステリア工事を依頼するときは、床材以外にも防犯対策や庭の整備などもまとめて依頼できます。「費用が気になる」「まずはどのようなデザインがあるのか知りたい」を思ったら、お気軽にエクステリア工事の専門家に相談してみてください。
まとめ
今回の記事では、エクステリア工事でよく使われている床材について、詳しく解説しました。植栽などと比較すると意外と盲点になりがちな床材ですが、エクステリアの雰囲気を大きく左右する重要なポイントです。用途やデザイン、そしてコストなどを考慮して、最適な床材を選びましょう。