バルコニーは、屋外空間でくつろぎや娯楽を楽しめる場所として広く愛されています。
しかし、バルコニーの設置をエクステリア工事で施工する場合には、建築基準法や建ぺい率に従う必要があります。
そこで、この記事ではバルコニーを設置する際に注意すべき重要なポイントについて詳しく説明します。
バルコニーの設置にはどのような注意点がある?
バルコニーは、家事や家庭菜園、くつろぎのカフェ空間などさまざまな用途に使用できる空間です。
家の外構部分に美しい空間をもたらす魅力的な設備ですが、バルコニーを設置する際にはどのような注意点があるでしょうか。以下の3つを押さえておきましょう。
デザイン上の注意点
新築時にバルコニーを設置する際には、外構部分のデザインと同時に施工できるため、ちぐはぐした印象には仕上がりにくいでしょう。
しかし、リフォーム時に新規設置をする場合には、既存の外構部分のデザインとミスマッチにならないようにデザインする必要があります。
バルコニーの位置や大きさ、色が既存の建物の雰囲気とマッチするようにデザインしましょう。
バルコニーは屋根がないことが利点の1つでもあるため、日光が入りやすいように設計することが大切です。
建築基準法の確認
建築基準法は、日本全国で建築物の安全性や規格を規制している重要な法律です。バルコニーの設置に際しては、建築基準法に基づく規制を遵守しなければなりません。
建築基準法は、建物の高さ、面積、間口、耐震性など多くの要素を規定しています。手すりなどの設置を義務付けているため、法律をクリアしたエクステリア工事を実施しましょう。
建ぺい率への理解
建ぺい率は、土地のなかの建物が占める面積の割合を示すものです。バルコニーを設置する際には、建ぺい率に留意する必要があります。
建ぺい率は法律で上限が決められているため、あまりにも大きなバルコニーは、現在の住まいの大きさと土地の比率の関係によっては、新規設置が難しい可能性があります。建築に詳しいエクステリア工事業者に相談し、建ぺい率を確実に遵守した施工を行いましょう。
バルコニーはデザインに注意を!インナーバルコニーとの比較
バルコニーにはいろいろなデザインがあります。特に新築時には自由な発想でバルコニーのエクステリア工事が可能であるため、デザインや形状などを楽しみながら決められるでしょう。
しかし、ここで1つ注意点があります。バルコニーにはデザイン面での注意が必要なのです。
この章ではインナーバルコニーのデザインにも触れながら、エクステリア工事におけるバルコニー施工の在り方を考察します。
インナーバルコニーとは
注文住宅の設計時などに人気となっているインナーバルコニーは、通常のバルコニーとは異なり建物の内側に設計されているバルコニーです。
バルコニーの位置は、通常日当たりを意識して設計されていますが、周辺に新たな建物があったり、土地の形状上日当たりばかりを優先できなかったりする場合、インナーバルコニーを設計することで有意義なバルコニーを生み出せます。
建物の内部に位置させるため、屋根があることも大きな特徴の1つです。大きなベランダとしての使用用途も模索できます。
通常のバルコニーとの比較
一般的なバルコニーの場合、建物から突出するように設計しますが、インナーバルコニーの場合は建物の内側に奥まったような形状で設計できます。
窓から出るとインナーバルコニーが広がっているような施工となるため、部屋が拡張され、ゆとりのある空間が楽しめます。
その一方で、インナーバルコニーにもデメリットはあります。
建物の内側にスペースを生み出すということは強度がしっかりしている必要があるため、リフォームでの新規設置は費用がかかるという点です。
既存の建物の一部を解体するように設計する必要があるため、通常のバルコニー設置よりも大きな費用が発生します。
また、建ぺい率とは異なりインナーバルコニーの場合は容積率に配慮する必要があります。
ランドリースペースならベランダとどちらがおすすめ?
バルコニーを設置する際には、洗濯スペースを確保する意味でも、バルコニーを検討する人が多いでしょう。
特に敷地内に庭などがない場合、ゆとりのある洗濯スペースがあると家事がはかどるものです。では、屋根を設けることができるインナーバルコニーと、ベランダの場合には、どちらがおすすめでしょうか。
ランドリーに関して言えば、屋根がない一般的なタイプのバルコニーよりも、ベランダのほうが使用用途としては優れているでしょう。一方で、広いスペースをさまざまな用途に有効活用したい場合は、バルコニーがおすすめです。
インナーバルコニーはベランダとバルコニーの双方のメリットを生かせます。
バルコニーをおしゃれに仕上げるコツはある?
住まいに便利なバルコニーですが、エクステリア工事で施工するならおしゃれに仕上げたいものです。では、バルコニーを完成させるにあたってはどのような工夫を行えば良いでしょうか。
インテリアを考えておこう
バルコニーはベランダと比較すると大きなサイズを実現できます。1階部分のスペースの確保が難しい場合でも、バルコニーを確保することで憩いの空間が生み出せます。
その際には、インテリアについてある程度イメージを持つことがおすすすめです。バルコニーの設置後に思っていたインテリアが設置できないというトラブルを避けるためにも、具体的なインテリアイメージを持ちながら施工計画を立てましょう。
狭さを生かす方法を知っておこう
バルコニーを設置する際に、建ぺい率の観点から思っていたような大きさの確保が難しい場合もあります。その際には、エクステリア工事で「狭いながらも使いやすいバルコニー」を検討しましょう。
手狭なサイズ感であっても、インテリアや視覚効果などを使うことで、広く見せられます。部屋とイメージを統一させることで、大きな空間に成長したように感じられるでしょう。
たとえば、現在の部屋がグリーン色を基調としている場合、バルコニーも同系色にすることがおすすめです。
まとめ
この記事ではエクステリア工事に関して、バルコニー設置の注意点の観点から詳しく解説しました。今回はインナーバルコニーとの比較も入れていますので、参考にしてください。
バルコニーの設計や設置は、建ぺい率や容積率にも配慮する必要があります。まずはお気軽にエクステリア工事の専門家に問い合わせてみてください。