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ーエクステリアの工事の流れを完全ガイド:初回相談から引き渡し・アフターまでー

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全体のロードマップを掴む:工事は「計画→施工→管理→引き渡し」

外構づくりは、思いついた順に進めると手戻りや追加費用が発生しやすくなります。まずは全体像を把握し、誰がいつ何を確認するかを事前に決めておくことが成功の近道です。ここでは一般的な戸建てのケースを想定し、初回相談から引き渡し、アフターまでの工程を時系列で解説します。

フェーズ区分の基本

計画(要望整理・現地調査・基本プラン)→見積・契約→着工準備(申請・資材手配)→施工(解体・造成・下地・金物・植栽・電気)→完了検査→引き渡し→アフターという順で進みます。

工期の目安

新築一式で2〜6週間、部分工事で3日〜2週間が目安です。天候や造成量、商品納期で変動するため、余裕を持ったスケジュール設定が大切です。

計画①:ヒアリングと現地調査で“条件”を固める

いきなりデザインに入るのではなく、暮らし方と敷地条件を先に固めるとムダが減ります。特に動線と高低差、排水経路は後からのやり直しが難しいため、初回で必ず確認しましょう。

ヒアリングの要点

駐車台数、来客頻度、自転車・ベビーカー置場、ゴミ出し動線、洗濯・物干し、目隠しの必要度、夜間の明るさ、防犯意識、将来のEV充電や宅配ボックスの予定などを整理します。

現地調査のチェック

敷地形状、隣地・道路のレベル差、境界標の有無、電柱や雨水桝の位置、既存ブロックの状態、雨水の流れ、日当たりと風の抜け、車の出し入れ角度を実測・撮影して記録します。

計画②:基本プランと概算見積で“方向性”を決める

条件が揃ったら、ゾーニング→基本図→概算見積の流れで方向性を詰めます。ここでこだわり過ぎると迷走しやすいので、まずは「動線・安全・排水・下地」を優先に、意匠は大枠で判断します。

ゾーニングと動線設計

車・人・物の動きが交差しない配置にし、曲率や勾配を想定。駐車の切り返しや荷下ろしスペース、回転半径を実寸で仮想し、将来の駐輪・物置位置も確保します。

概算見積の組み立て方

数量(㎡・m・台)×単価+付帯(養生・残土・重機回送)で全体像を把握。金額を見ながら「後から足せるもの(照明数・装飾材)」と「今しかできないもの(排水・配筋・電源配管)」を仕分けます。

契約・近隣配慮:図面・仕様・数量の三点一致が肝

契約は金額だけでなく、図面・仕上げ・数量の一致が重要です。ここで曖昧さを残すと、現場での判断が増え、追加費用や工期遅延につながります。近隣挨拶や工程掲示もこのタイミングで整えます。

契約前チェックリスト

・図面(平面・立面・断面)と見積の数量が一致している
・厚み・配筋・下地・勾配・排水経路が書面化されている
・器具や素材の型番・色が確定している
・保証範囲・支払い条件・工期と予備日が合意済み

近隣配慮と掲示物

重機搬入経路、作業時間、騒音・粉塵対策、仮設トイレの有無を案内。工程表と緊急連絡先を掲示し、駐車や通行で支障が出ないよう事前に説明します。

着工準備:申請・資材手配・仮設で“現場を整える”

着工前に必要な行政手続きや管理組合承認、道路使用・占用の確認を行います。資材は納期に余裕を持って手配し、雨天でも進められる作業順を組んでおくと停滞を防げます。

必要な手続きの例

道路面カットの占用申請、塀の高さ制限や景観条例の確認、境界確定、残土搬出ルートの合意、電源・水の仮設準備などを先に済ませます。

資材・段取り計画

先行して配管・配線ルートを作り、重い材料は基礎完成までに搬入。雨天時は解体や養生、ブロック基礎の配筋組みなど“止まりにくい作業”を優先する段取りにします。

施工①:解体・造成・排水で“基盤”を固める

施工は下地の精度が全体品質を決めます。表面の仕上げは美観に直結しますが、実は見えない基礎・勾配・排水が長期の満足度を左右します。ここを丁寧に進めることが後悔防止の最大ポイントです。

既存解体・撤去

古いブロック塀や土間の斫り、樹木伐根、残土処分を実施。粉塵・騒音対策と搬出経路の養生を徹底し、地中障害(ガラ・古配管)の確認を行います。

造成・レベル出し・排水

基準高さ(BM)を設定し、勾配は1/100〜1/50程度で水を集水桝へ誘導。透水・不透水のバランスを取り、雨水が隣地や建物に向かわない計画にします。

施工②:基礎・下地・土間で“精度”を作る

見た目に現れる仕上げほど、下地の精度が問われます。とくに土間コンクリートやタイルの下地は、厚み・配筋・伸縮目地・勾配が規定通りかを都度チェックしましょう。

ブロック・独立基礎・配筋

控え壁や鉄筋ピッチ、ベース幅・厚みを図面と照合。門柱・フェンス柱・カーポート柱は“見えない精度”が後の直線性に響くため、垂直・芯寸法の確認が必須です。

土間コンクリート・タイル下地

メッシュ筋のかぶり厚、伸縮目地の位置、排水勾配、仕上げ(刷毛引き・洗い出し)を確認。タイルは下地の不陸調整と端部役物で美観と耐久性を両立します。

施工③:金物・木樹脂・植栽・電気で“表情”を仕上げる

構造が整ったら、門扉・フェンス・カーポートなどの金物、ウッドデッキやテラス、植栽、照明の順に仕上げていきます。ここからは見た目の完成度が上がる工程のため、写真で逐次確認すると安心です。

金物・デッキ・テラス

製品の水平・直角・通りを確認し、ビスやアンカーの種類・本数、シーリングの納まりを点検。デッキは根太ピッチと束石位置、点検口の有無を現場で最終決定します。

植栽・照明・電気

樹種は日照と風当たりに合わせ、支柱・根巻・客土を適正に。照明は配線ルート・トランス容量・タイマー設定を確認し、眩惑を避ける器具位置で“影”を演出します。

品質管理:中間検査と是正で“完成度”を上げる

完成してからの手直しはコスト増です。要所で中間検査を入れ、写真と数値で客観的に記録します。気づきは即是正し、工程後半に持ち越さないのが鉄則です。

中間検査のポイント

・基礎寸法、鉄筋ピッチ、土間厚み、勾配・排水の実測
・製品の型番・色・高さ・芯寸法の一致
・境界からの離れ寸法、視線・目隠しの高さ確認

是正と記録

是正内容は写真付きで残し、再発防止を共有。完成後のメンテや保証対応にも役立つため、検査記録は保管します。

完了検査・引き渡し:書類とメンテで“長持ち”を約束

仕上がりの目視確認に加え、清掃・養生撤去・残材処分を終えた状態で引き渡しを受けます。このタイミングでメンテ方法と保証条件を共有し、初回点検時期も設定しておくと安心です。

引き渡し書類の例

検査写真、使用製品リスト(型番・色)、保証書、図面最終版、取扱説明書、メンテナンスガイド、植栽リスト(水やり・剪定時期)などを受領します。

メンテナンスの初動

土間やタイルは硬化期間の車両乗入制限、植栽は活着期の潅水、照明はタイマー設定とランプ寿命の目安を確認。初回点検(例:3〜6か月後)の予定も仮押さえします。

トラブルを防ぐコツ:先読みと“見える化”

外構工事の多くのトラブルは、事前の認識ズレと雨天・納期遅延から生じます。工程・仕様・数量を「見える化」し、判断ポイントを前倒しすることで回避できます。連絡はテキスト+写真で残すと、意思疎通が格段に良くなります。

よくあるつまずきと対策

・雨で工期が延びる → 予備日を設定、止まりにくい作業を先行
・目隠しが圧迫感 → 隙間率と段階的高さで調整、現地モックで確認
・排水の水溜まり → 勾配・集水桝・透水性素材を併用し経路再設計

見積・変更管理のポイント

変更は「変更図+差額見積+工程影響」でワンセット管理。口頭合意にせず、チャット等に残し、金額と納期の双方を同時確定します。

まとめ:工程を知れば“後悔ゼロ”に近づく

エクステリアの工事は、計画段階で条件を固め、下地と排水を最優先に、要所で中間検査を挟むことで品質とコストを両立できます。引き渡し時は書類とメンテを揃え、初期不具合は早期是正へ。流れを理解して主体的に関われば、完成度の高い外構を無理なく実現できます。

信頼と高い技術で未来をカタチにする

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