外構(エクステリア)にバリアフリーを取り入れる工事
公共施設や病院、店舗などでは、スロープを設けるなどのバリアフリー化が広く行われています。
ご自宅にもバリアフリーを取り入れると足腰の弱った高齢者も安全に外出できる環境になります。
一人で玄関から出られないような状況になると外出することが面倒になり、自宅に引きこもりがちになる傾向があります。
一人で玄関から出られることが積極的に外出する気持ちを後押しし、精神的にも良いメリットをもたらします。
こちらの記事では外構(エクステリア)にバリアフリーを取り入れる工事について詳しく説明しています。
スロープ工事
外構(エクステリア)にバリアフリーを取り入れるリフォームを施す場合にまず第一に考えるべきなのがスロープです。
足の筋力の弱い方にとって階段で足を上げることは大変なことです。
また車椅子に乗る方も階段では不便ですのでアプローチ部分へスロープを設置することはとても重要です。
バリアフリーがあれば加齢によって足腰が弱っても自分の力で移動がしやすくなるため、怪我の発生や介護サポートの軽減などにつながります。
スロープの幅
スロープの幅は、車椅子を利用する方も問題なく通ることができることを考慮した幅が必要になります。
車椅子の幅は60cm前後ですので最低でも1mは必要です。
日本の住宅のアプローチ部分は狭いことが多いため、スロープの幅は1mを目安に設計するのが一般的です。
また、車椅子の脱輪を防ぐために縁石を設置することも重要なポイントです。
スロープの床素材
スロープの床素材は雨に濡れても滑らない素材を使うことが大切です。
車椅子でも安心して移動できるようなアスファルトやインターロッキングなどが適した素材と言えます。近頃ではタイルや石材にも滑りにくいものが開発され増えてきています。
コンクリート仕上げであっても表面に筋模様を付け凸凹に仕上げる「刷毛引き仕上げ」にすると滑りにくくなります。
スロープの傾斜角度
屋外のスロープの傾斜角度は5%以内にすることが基本です。
5%とは、1m進んで5cmの高低差ができる傾斜角度です。
高低差が大きく5%以上の傾斜角度になる場合にはスロープに折り返しをつけることで緩やかなスロープにすることが可能になります。
スロープのデメリット
スロープを取り付けるにはその分の敷地がなければいけません。
階段よりも広い面積を必要とします。
例えば10cmの階段を上がるためにはスロープでは120cm程度長さが必要になります。
スロープの相場
階段をスロープにする場合、コンクリートを使用した簡易的なスロープを取り付けるなどした場合では約6万円程度〜約20万円程度に抑えることも可能です。
ただし、手すりなどは含まれません。
手すりなども取り付けて、きちんとしたスロープを施工する場合には約30万円程度〜約50万円前後になるのが一般的です。
ご自宅の庭の状態や、使用する材料などによって相場は大きく変わるため、 事前に見積もりを取ることをお勧めします。
バリアフリー費用については、国や自治体から補助金が出たり介護保険などの補助制度が使える場合があります。
例えば、ご家族の中に要支援又は要介護認定を受けている方がいる場合、 国の助成金制度が受けられる可能性があります。
認定を受けている方が、ご自宅で生活しやすくなるためのリフォームやバリアフリー工事に際して「高齢者住宅改修費用助成制度」という補助金が支給されます。
設備・工事費用最大20万円に対して9割の補助金が支給されます。
補助金などについて一度お問い合わせしてみるとよいでしょう。
エクステリア工事の例
手すりの工事
外階段やアプローチ、スロープなどに手すりを取り付けることも大切です。
手すりで体を支えることにより安定した歩行や階段の登り降りができるようになります。
高齢者にとっては、ちょっとつまづいただけでも骨折や寝たきりの原因になることもあるため、体のバランスが不安定になる場所への手すりの設置が重要です。
手すりの設置の費用については、設置する場所によって変わってきます。
外階段への取り付けは約6万円程度〜約13万円程度が相場です。
アプローチやスロープの手すりの設置は、長さにもよりますが、約20万円前後が相場になります。
門扉の工事
現在の戸建て住宅では開き戸タイプの門扉をとりつけていることが多いです。
しかし、車椅子で開き戸タイプの門扉を開閉するのは想像以上に大変です。
また、強風などで挟まれる危険性もあります。
引き戸タイプであれば無理なく開閉でき、挟まれる危険性もありません。
引き戸タイプなら開く際に折り畳まれるものがほとんどなのでスペースも広く確保できます。
開き戸タイプから引き戸タイプへリフォームする場合、商品代金と工事費で約50万円程度〜約100万円程度がかかります。
照明
スロープを取り付けたら、そのスロープにフットライトを取り付けるのもおすすめです。
フットライトを等間隔で取り付けることで暗い時間帯でもスロープの幅や手すりの位置を認識できるようになり安全性が高まります。
またエクステリアの他の照明と組み合わせることで美しい庭を演出することもできます。
玄関のスロープにフットライトを設置する費用は一箇所約3万円程度〜約5万円程度が相場となります。
テラス屋根やカーポートの設置
テラス屋根やカーポートがあると、雨降り時や車内から室内への移動がスムーズになります。
道路に面していない玄関もカーポート屋根の間口を広く取ることにより玄関まで濡れずに室内へ移動することができます。
間口に余裕があると自転車の収納などもでき便利です。
テラス屋根やカーポートを設置する場合は約20万円程度〜約100万円程度の費用がかかります。
健康なうちにバリアフリー外構(エクステリア)工事を
身体が健康なうちは、バリアフリーなど必要ないと感じる方がほとんどでしょう。
家族全員が今後数十年健康で暮らす可能性が高い場合には、手すりなどが邪魔になってしまうかもしれません。
また実際にバリアフリーが必要になる数十年後にはさらに良い商品が開発されているかもしれません。
実際には50代頃でバリアフリーのリフォームをする方が多いようです。
50代であればまだ足腰もしっかりしていて自分で何でもできる状態です。
高齢になって自力で歩けなくなってからでは、自宅のエクステリアをリフォームすることはとても大変になります。
元気なうちにバリアフリーを施しておくことをお勧めします。
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